投資を始めようという人へ

ド素人の視点からの投資やお金にまつわる考え方

1.「投資」は避けて通れない時代

投資について書こうと思います。

私は某IT企業の社員で金融関係はド素人ですが、株・投信への投資は25年ほど続けてきました。ド素人の視点にはなりますが、金融機関への忖度もなく「投資ってなんだ」「こんなものには投資するな」「これは買っとけ」という意見を共有していきたいと思います。具体的な商品知識には限界がありますので、一般論や考え方として書きたいと思います。また具体的な商品や金融機関の社名を挙げる時は、ユーザとしての印象という位置づけで、自分が購入、利用しているものに極力限定して書くようにします。

 

投資なんて考えなくてもよかった時代

私はバブル入社の世代です。
しかもIT企業に就職、今でこそ人気業種ですが当時は「IT土方」という言葉があったほど、なかば肉体労働に近い過酷な仕事、投資などと言うものに頭を回す余裕は全くありませんでした。
また社会自体が右肩上がり、金融的には高金利の時代でした。銀行定期でも確か4,5%の利子、また当時の郵便貯金の定額貯金などは長期預入すれば10%程度などと言う、今では信じられないような利率の時代でした。つまり投資など意識しなくても堅実にしていれば、お金が増える時代でした。(物価も上がっていましたが)
そもそも、まだ終身雇用の慣習が残る時代で、普通に働いていれば給料はそれなりに増える時代でもありました。

投資は避けて通れない時代

そして現在、そのような時代は見事なまでに終わりました。

銀行にお金を預けても増えることはありません。会社は成果主義で給料が順調に上がるかどうかも自分次第、さらに社会の状況次第です。

また公的年金国民年金、厚生年金)にしても、65歳から支給されるわけですが、額は潤沢ではありません。私は一応一流といわれる企業で30年勤め上げ、最終的には税引き前の年収で最高時で1400万円ほどありました。これで年金はいくらぐらいだと思いますか?。月額20万円を切るくらいです。私としては「こんなに少ないのか」と感じました。現役時代の最高時手取りの1/3以下です。

ということはやはり何等か、自分で「これは老後のお金」とためておく必要はあることを、自分の問題として感じました。そして投資というのは考えられる手段としては当然だと思います。

他には、例えば会社で「確定拠出年金」が導入されているところも多いのではないでしょうか。確定拠出年金は要するに「もう年金掛け金の運用先は自己責任で自分で考えてくれ!その結果、年金額がいくらになっても、投資先を決めたあなたの責任だ」という超割り切った制度ですから、投資知識は本来必要です。

また日本政府としては、とにかく株価を維持したい、そのためには個人にもガンガン株を買ってもらいたい、というモチベーションですから、我々が否が応でも投資に触れる機会が多くなりますし、税制面でも貯蓄より投資の方が優遇されることが今後も増えると思います。

つまり、金融情勢としても、労働・雇用環境としても、日本の税制としてもあらゆる面で「銀行預金で放置プレイ」は不利な状況であり、投資は避けて通れない時代になった、ということだと思います。

投資は楽しもう(必ずしも目標を持って投資しなくてもよい)

投資を始めなければ、投資ってどうすればよいのか、そう思ったら、少しこちらのブログをのぞいてみてください。

もしあなたが、年金定期便とかをまじめに見だして、「月額××万円くらいまでは資産を確保したい」と目標感があるなら、それに向けて始めましょう。ただし、投資を始めれば急に老後資産が増えるというわけではありません。投資を始めることで、自分の資産の全体像を把握する良い機会になる、守るべきお金と攻めるべきお金、あと楽しむべきお金の分けがはっきり見えてくる、ということだと思います。

でも、私で言えば40代前半くらいまで、そのくらいまでは老後のことなどあまり考えていませんでした。でも投資は面白そうだから、手元の余裕資金でやってみたい。そのくらいの動機で、30歳ころに始めました。

まだ老後を考えるような歳ではないということであれば、それでよいと思います。無理に人生の目標だライフプランだと考えていては、投資する前に確実に飽きます。

まずは投資を体験してみましょう。

なぜ投資をする人が多いのかというと、投資は楽しいからです。投資した商品(株とか)の価格が上がったり下がったり、正直脳汁が出ます。皆さんも、気軽に脳汁出してみませんか。当然安全に、大怪我しない範囲で。

私は楽しく安全に投資すること、避けた方がよい素人には危険な投資商品種類について紹介していきたいと思います。皆さんがどのような投資商品を選ぶかは自由ですし、個々人に合うもの合わないもの、はありますが、「多くの人が安全に殖やせた商品種類」や「本質的に手を出すのは危険な商品種類」は確実にあります。これを理解していれば、大怪我はないと思います。

私は、投資歴25年程度で投資額から20%程度目減りした怪我は3商品ほどあります。それぞれ50万投資したものが35~40万になった、くらいのものですので「大怪我」ではないと思いますが、このような実例も含め、どうすると怪我しやすいか、は共有していきたいと思います。

では、まず最初に。

毎月3千円くらいの投資資金は捻出できますか?。できそうであれば、はじめてみましょう!

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次回はまず「投資」とは何なのか、どう言うものをさすのか、いわゆるギャンブルや、単なる消費とは何が違うのかということから考えていきたいと思います。